コスメの代わりにワセリンがおすすめだと聞かれたことはないだろうか?
日本薬局方の白色ワセリンを使っている私だが、ふつうにコスメや化粧水を使うよりはずっと保湿効果が高い。
冬や春先はとかく空気が乾燥して、肌トラブルが絶えない方も多い。
特に顔は乾燥した空気に絶えず露出しているから、様々にスキンケアが大変だ。
白色ワセリンはワセリンの一種だけれど、日本薬局方という特殊な“ブランド”がある。ブランドと言うことは出来ないかも知れないけれど、実際にどのように顔に使えるのか、白色ワセリンのことと一緒にお伝えしてみたい。
はっきり言って、良いことずくめなことばかりなのだ。
白色ワセリンなら純度も安全性も問題なし!
実際この日本薬局方・白色ワセリンに出会う前には、私も特に顔のスキンケアにもお金を使っていたし、保湿も大変だった。
だが20代の中頃に人に勧められて顔の保湿用にと塗ったところ、よい意味で裏切られ、いまだに使い続けている。
ワセリンというとちょっと昔にさかのぼれば、肌トラブルの元凶だったように思われていた時代がある。
だがこの白色ワセリンは、日本薬局方で第三類医薬品に指定されているほどの信頼性があるし、単一物質なので副作用も無いと言いきって良いほどだ。
知っている方も多いと思うけれど、コスメというのは人によって様々にトラブルメーカーになる可能性があるというし、現に少数とは言えない人たちがそれで悩んでいると聞いている。
それを考えれば、すごいことではないだろうか。
それでいてすごく安価。
私の手元には50グラムのボトルがあるけれど、これでひと冬十分持つし、わずか700円程度で買えてしまう。
乾燥対策でコスメや化粧水にひと冬「ン千円」使っていた私にしてもすごくありがたい。
ワセリンは4種類!白色ワセリンなら医師も使う!
ワセリンの利用については長い歴史があったりするが、基本的にワセリンは石油からつくられる単一物質だ。
元々が油なので、保湿や水をはじく力でこれほど絶大なものはない。
精製技術が未発達だった古い時代には、それでも不純物が混入することが多く、それで特に日本でも70年代辺りまではワセリンによって肌トラブルが頻発していた。
だが80年代に入ると飛躍的に精製技術が進み、今に至っている。
今、ワセリンはその精製度によって大きく4つに分けられる。
下の通りだ。
・黄色ワセリン
主に工業用のもので、酸化防止剤を含むために色が黄色くなっているもの。
コスメとして人気を博している“ヴァセリン”もこの仲間。
・白色ワセリン
このブログ記事で今お伝えしている製品。
・プロペト
眼科医が患者の目に直接使用するほど安全性が高い。
・サンホワイト
最も精製度が高いワセリン。ただしその分値も張る。
下に行くほど精製度が高くなるが、一番入手しやすい白色ワセリンでも日本薬局方が指定しているほどに信頼性も高いし、現に医師も使用している。
なにしろ顔はもちろん、赤ちゃんが口に入れても平気だと言われるほどの安全性、信頼性がある。
顔へ使い方。唇にも絶大な効果が!
日本薬局方の白色ワセリンは、この4種類の内でも一番コスパが優れていて、それでいて汎用性が高いものだ。
ふつうならこれで十分だし、これで副作用を起こすなんてこともあり得ない。
なお、顔に使うときには大まかに二通りに別れると言って良い。
その一つ目には、先に化粧水やコスメで肌を潤し、その上に水分蒸発を避けるために白色ワセリンを塗る、という方法。
二つ目は、直接肌に塗る方法になる。
とくに上の一つ目の場合についてだけれど、これはとりわけ乾燥肌で悩んでいる人向けと言える。
ワセリンは確かに水を通さないけれど、残念ながら肌に水分をもたらせて潤すような作用がない。
このため肌が乾燥していたり、特に顔の肌荒れで悩んでいる方は、そのケアのために、先に化粧水や美容液などで十分肌を潤しておき、その上で保湿のために白色ワセリンを塗る、というのがおすすめだ。
二つ目の、直接塗るやり方は、肌が乾燥していない場合におすすめな方法になる。
またはお風呂上がりやシャワーを浴びて、肌が十分に潤っている状態のままの時に、すかさず白色ワセリンを塗るのも効果的だ。
上にも書いたけれど、ワセリンはコスメ用品などと違って石油から出来る“単一”の成分となる。
化粧水など、美容の溶剤がともすれば複数の成分で成り立っているため、そのうちの何かの成分が体に合わず肌トラブルになる人も少なくない。
だがこの点白色ワセリンはそういう心配が全くない。
だから安心して地肌に直接塗ることが出来るのだ。
それから、以前NHKの朝情報番組でも放送されたお宝情報として、蜂蜜と一緒に混ぜて唇に塗るという「唇パック」がある。
それで10分くらいすると唇がぷるぷるになるというものだ。
コツとしては、ハチミツは高いけれど国産のものに限ること。
中国産などになるとほとんど“水飴”だから注意したい。
そしてハチミツと白色ワセリンは同じ量にする。
それを小さじ一杯位の中に、爪楊枝などで混ぜ合わせて唇に塗り、その上にラップをかぶせてじっとしていること。
10分後にはぷるぷるに潤った唇ができあがる。
もちろん唇に直接塗るという方法も素晴らしい効果が期待出来る。
いろいろな用途に使える万能薬
その他にも、日本薬局方の白色ワセリンは顔の他いろいろな用途に使える。
やけどや擦り傷の痛み止めや手当などにも使える、と言ったら驚かれるだろうか?
でも事実だ。
私もある日に台所でやけどしたことがあったが、その直後に白色ワセリンをやけどした左手に塗ったら、やけどのヒリヒリがすっと引いてしまった。
また、顔にさえじかに塗れるのなら、体の他の部位にだって十分塗れるわけで、よく私がやるのが足首のかゆみを止めるのに使うこと。
乾燥肌の上に靴下をはいたりしているとどうしてもかゆみが生じて困る。
そういう時にはかゆいところをひっかく前に塗るとよい。
本当にかゆみが治まってしまうから、ぜひお試しいただきたい。
そんなわけで、日本薬局方の白色ワセリンは、自分の中では万能薬みたいな位置にあると言って良い。
顔のコスメ替わりに使えると言うことを知るだけでも、おそらく美容対策、乾燥対策に対する考えが変わってくるにちがいない。
ぜひスキンケアに取り入れて、有効に使いこなしていただきたい。
水野江麻