日差しの強くなっていくにつれて、日焼け止めと一緒にワセリンを使うことでスキンケアにすごく役立つことが注目されている。
ワセリン自体は単なる保湿剤なのだが、塗る順番を守って日焼け止めと一緒に使うことで、紫外線による日焼けから大切な肌を守ることができるのだ。
最近ではワセリンがあたかも“万能薬”のように言われて、日焼け止めの代わりにもなるように感じている方もいるかも知れない。
だがあくまでも順番を守ってこの二つを塗ることが大切になる。
けれども、その順番をきちんと守っていたとしても、一つやっかいになることが持ち上がることがある。
暑い季節に向けて、それが大きな肌トラブルにならないとも限らないのだ。
ワセリンはとても重宝!日焼け止めと順番を守れば強力なスキンケア!
ワセリンをどう日焼け止めとコラボさせて使えば良いのか?
最初に答えを言ってしまえば、
「先に塗り、その上に日焼け止め」
という順番になる。
日焼け止めにもいろいろあって、大別すれば紫外線吸収剤、紫外線散乱剤とあるが、他にもSPF値など、人それぞれの肌の敏感さに合わせて模索していかなくてはならないはずだ。
そして一貫して言えるのは、どんな種類でも多かれ少なかれ直接塗ると肌に負担が来る。
特に紫外線吸収剤は、紫外線エネルギーを熱に変える化学反応を引き起こすもので、このために湿疹やかぶれだけではなく、肌の老化を発生させてしわにもなりやすい。
果ては皮膚がんさえ招くとも言われている。
そのように直接肌に塗ると悪影響や副作用の方が強くなる日焼け止めから肌を保護する意味で、ワセリンを先に塗ること、その順番がスキンケアにオススメなのだ。
白色ワセリンが一押し!
ワセリンにもいろいろ種類があって最近は特に一昔前と違ってすごく純度が高くなってきた。
ちょっと前にはこれを塗るとよけい日焼けするなどという肌トラブルがあったものだが、今では皮膚科の医師でさえ使うようになってきている。
実際それらの中でも純度が高く、厚生労働省の日本薬局方から第三類医薬品に指定されているほどの信頼性がある。
それでいて単一の石油から精製された物質に過ぎないため、もの凄く安価。
それこそ普通に乳液とかローションを買うよりはずっと安くて肌トラブルもなく安全なのだ。
私がオススメしたいのはやっぱりその白色ワセリン。
ドラッグストアでも50gで1000円を楽に切る値段で売られている。
塗り方―日焼け止めのファンデーションとして活用
日焼け止めを塗る順番とともに、具体的な塗り方をお伝えすれば次の通りになる。
まず最初はワセリンを米粒大一つくらいを手の平につけ、それを両手で伸ばして顔の肌に“押しつける”ようにして塗るのがミソだ。
こするように塗るのではない、あくまでも優しく肌になじませるように手の平で顔に押しつけるようにすること。
その上に日焼け止めを塗るようにするとよい。
やってみればお分かりだと思うが日焼け止めはこういう風に、ワセリンの上から塗った方が伸びや持ちが良くなる。
だからすごく理にかなったスキンケアの方法だとお分かりになるはずだ。
ただ、特にご自身で乾燥肌だと分かっている方とか、もう少し時期をさかのぼったような、寒くて乾燥している空気の中で過したり仕事をしている(たとえばエアコンを効かせて内勤の仕事をしている)という方は、ワセリン前に、一つ塗る順番と種類を増やすという方法がある。
保湿として化粧水やローションをその下に塗っておく、という方法だ。
その上からワセリンを塗っておくことで、肌の水分が蒸発することを防ぎ、潤わせておくことができる。
経験談として!一番困る汗疹(あせも)対策はどうするの?
なお、季節として今はまだ良いかも知れないが、これから先もっと気温が上がって汗をかきやすくなる季節となる。
そういう時にこうした方法、確かにとても優れたものになるのだが、それでも一つだけ心配なことがある。
それが汗疹(あせも)。
なまじ肌をカバーして、日焼け止めによる直接的な副作用を抑えるまでは良いのだが、ワセリンは同時に水を通さない、という特徴がある。
このため暑くて汗をかいたときなど、放っておけば汗疹になる心配が出て来るのだ。
夏の日差しの暑い毎日など、そういうメイクをしていたところ、悲しいことに私は左頬の下の方に赤いポツポツが出てきた。
そのときには衝撃を受けた感じがしたものだが、でもだからと言ってこれをどうにかできるのか?
というわけだ。
幸い、こういう対処方法があるのでお伝えしておきたいのだが、まず第一に、汗疹ができたら、その汗疹自体にもワセリンを塗ることは有効だ。
汗疹は一つの炎症だから、やけどや擦り傷と同じで十分効果がある。
しかしながら考えなくてはならないのはもう一つ。
そういう汗疹をどうやって出さないようにするか?ということだ。
その回答。
これはもう、こまめに洗顔するしかない。
そもそも汗は体の中の不純物が水分と一緒に体の表面に出て来るものだが、その刺激に肌が負けてしまうわけだから、結局原因は自分がスキンケアで“無精”していたことに他ならない。
だからそういう暑い季節に汗をかいたら、ごくごく基本的なスキンケアの心得に変えると言うこと。
こまめにお湯で顔を洗い、肌の汗を流すことが大切になる。
紫外線を完全「悪者」にしてはならない!健康維持に大切な要素であることも
そういうわけで、特に白色ワセリンと、日焼け止めの使い方、その塗り方と順番を中心に語って見たのだが、最後にもう一つ、その紫外線について大切なことをお伝えしておきたい。
紫外線はスキンケアを考えてみた場合、どうしても肌へのダメージがクローズアップされて悪者扱いになってしまいがちだ。
だがその実適度に浴びる必要も健康精神の安定には欠かせないものになる。
うつ病の人たちは体内に精神を安定させるセロトニンを生成させる目的で光照射治療や日光浴をするものだし、実際紫外線によってカルシウムを吸収しやすくするビタミンDも体内で作られる。
日焼け止めを塗ってシャットアウトしてしまうと、どうしてもそういう紫外線の良い効果まで失ってしまうのだ。
だからまず、肌に塗らずに毎日30分くらいは日中にいるような配慮も一方で必要になることをぜひ同時に抑えておいていただきたい。
あと、最後になるけれどワセリンは日焼け止めと順番を守ってコラボするだけが使い道ではない。
上の通り焼けどやすりキズにも十分使えるし、また肌が乾燥してかゆいときには患部に塗ることで楽になる。
さらにワセリンとハチミツを糖分に混ぜて唇に塗り、ラップをかぶせてしばらく置けばぷるぷるの唇になれるのだ。
ぜひ日焼け止めと一緒に使う方法と合わせて活用していただきたい。
水野江麻