「鬼滅の刃」がすごく人気。
もともと「週刊少年ジャンプ」に連載のマンガで、その連載も終了しているのに、人気がもっと伸びているみたいです。
ちょっと前にもアニメで放映したりして、これも超絶な人気。
そして意外ですが、実はこの「鬼滅の刃」、スピリチュアル的にもド派手に魅力が満載!
そう公言している友人女子が私の周りにいたりするんですよね!
スピリチュアル的な魅力って一体どんな?
鬼滅の刃でご利益みたいなものがあるのかな?
それをちょっと、スピリチュアルに強い友人の力を借りて解き明かしていきましょうか!
「鬼滅の刃」とスピリチュアルはもともと不可分だった?
その友人(女)はもともと霊感質で、スピリチュアル的な経験も豊富だと自慢(?)げによく語っていたのですが、その彼女の言葉を借りれば、
マンガ「鬼滅の刃」というのはそういうスピリチュアル的・霊的な力を背景にして成り立っている。
そう言ってよいらしいのです。
その理由の大きな一つが、「鬼滅の刃」に出てくる登場人物。
その多くが、スピリチュアル的な要素を感じられるのだそう。
主人公として登場する竈門炭治郎(かまどたんじろう)を筆頭に、多くのメインキャラクターは類似の名前で実在する神社とつながりがあるから、といいます。
それどころか、「鬼滅の刃」にゆかりの神社が人気のパワースポットになっているとか。
たとえば主人公の竈門炭治郎とゆかりの深い神社としてよく知られているのが佐賀県にある「溝口竈門神社」。
竈門炭治郎の姓「竈門」と同じ字を名前に持つ神社で、「鬼滅の刃」の著者・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)氏が福岡県出身なのに対し、隣接する佐賀県に位置する神社です。
超人気映画「鬼滅の刃 無限列車編」の中で、炎柱・煉獄さんが炭治郎に向かって「溝口少年」と呼びかける謎のシーンがありました。
「無限列車編」が公開された当初から話題になった謎ですが、実はこの神社の正式な名称が上の通り「溝口竈門神社」。
神社の頭に「溝口」とあって、これにかけて「溝口少年」と煉獄さんに語らせてるんですね!
そして神社の鳥居。
鳥居にかかる神額のデザインが、炭治郎の妹で鬼になった禰豆子が入ってる木の箱にそっくりです。
さらにまた、神社本堂の欄間の木組みの彫刻。これが炭治郎や水柱・富岡義勇さんの繰り出す「水の呼吸」とよく似ている、とファンからの指摘です。
ということは、作者も絶対にこの神社と「鬼滅の刃」とは密接に関係していることをアピールしているにちがいない?
そう言えそうですね。
水柱・富岡義勇は中野沼袋氷川神社が聖地
「鬼滅の刃」に出てくる最強の剣士「柱」。
その「柱」の中で、一番最初に登場するのは富岡義勇さんですね。
主人公・竈門炭治郎が鱗滝左近次のもとで修行を始めるきっかけを作ったのが富岡さんですが、公式ファンブックではすべての柱の出身地が記されていて、その出身地に位置する神社仏閣がそれぞれの柱の「聖地」になっています。
私の好きな富岡義勇さんは今の東京都のど真ん中、中野区の野方(のがた)の出身。昔で言う「野方村」という位置づけになっていて、このため同じ野方に鎮座する「中野沼袋氷川神社」が スピリチュアル的な聖地になっています。
に出てくるキャラクターで、私の一番のお気に入りはやっぱり「水柱」の「富岡義勇」さん!
「水の呼吸」の使い手で、あのクールで孤独な表情。底知れない悲しみを抱きながら正義のために戦い続ける剣士。なんともたまらない~っ!
恋柱・甘露寺蜜璃の聖地もある?「恋木神社」
そして、溝口竈門神社だけが「鬼滅の刃」にリンクしているワケではないみたいです。
一番「あり得ないっ」て感じで実在するのが、意外や恋愛、つまり「恋」に関係する神社です。
「鬼滅の刃」に出てくる女剣士・甘露寺蜜瑠璃(かんろじみつり)は「恋柱」と呼ばれ、最強の剣士の1人ですが、なんとこの「恋柱」が、下の「恋の木神社」とどうやら深い関係だとささやかれているらしいのです!
この恋木神社も、溝口竈門神社と同じく九州にあります。
作者の吾峠さんの出身地と同じ福岡県の神社ですが、「鬼滅の刃」ブームに乗っかる形で、こちらも人気のパワースポットなんだとか。
ところで「鬼滅の刃」の「柱」クラスの女剣士としては、甘露寺蜜瑠璃の他にもう2人ほどいます。
1人は「胡蝶しのぶ」。薬学に精通していて理知的・静かな雰囲気です。
もう1人は胡蝶しのぶの弟子格にあたる「栗花落(つゆり)カナヲ」。「柱」ではありませんが、それに迫る実力があるという設定です。
ですが胡蝶しのぶも栗花落カナヲも基本的にはしとやかな感じで、甘露寺蜜瑠璃とは対照的ですね。
蜜璃はいつもはじけている感じで、つぶやいている独り言もついついキュンな内容にはまっています。
それこそ「恋木神社」を人の形にしてみたらこうなるんだぞ!という作者の思いが込められているみたいですね。
出身地が「聖地」?「鬼滅の刃」の柱や主な剣士は東京都出身だった!
ところで、こうしてマンガ「鬼滅の刃」の主な剣士は、一番強いとされる「柱」を含めて、その出身地がほとんどみんな今の東京都。
「鬼滅の刃公式ファンブック『鬼殺隊見聞録』」にも下のようにハッキリ書いてあります。
(住所の表記はマンガ「鬼滅の刃」の時代のもので、カッコの中が現代の名称)
- 竈門炭治郎・禰豆子 東京府 奥多摩群 雲取山
(西多摩、雲取山) - 吾妻善逸 東京府 牛込區
(新宿、牛込) - 嘴平伊之助 東京府 奥多摩群 大岳山
(奥多摩、大岳山) - 煉獄杏寿郎 東京府 荏原(えばら)群 駒沢村
(世田谷、扇新町)
などなど、こんなふうです。
上の方でご紹介した富岡義勇さんもやっぱり東京の出身ということで、出身地は東京で固めてありますね。
なお、宇髄天元さんだけは出身地不明。これはもともと彼が「忍び」の家系で、しかも郷里から逃れてきたという設定のためだと思います。
この他、伊黒小芭内(いぐろおばない)さんが同じ東京でも、八丈島の出身ということで目を引きますね。
で、こう見て行くとわかりますが、マンガ「鬼滅の刃」の剣士たちの聖地は、大きく彼らの名前、そして出身地にそれぞれの聖地が分散します。
というか、こうやって聖地とレッテル貼りされた各所は、マンガにあやかって土産物屋や神社仏閣などでも「鬼滅の刃」ゆかりのグッズがいろいろ工夫されてお披露目され、飛ぶように売れているみたいですね笑
敵方の「鬼」自体がすでにスピリチュアルの産物?
でも、どうしてこのマンガの登場人物が、これほどまでに出身地や名前と関係している神社仏閣などと関係が深いといわれるのでしょうか?
ちょっと謎と思いませんか?
それはやっぱりマンガの設定が大きく影響しているということ。
これは実は私の友人女史の主張です。
そもそもこの「鬼滅の刃」は主人公・竈門炭治郎をはじめとする正義の味方「柱」、「鬼殺隊」そして「産屋敷(うぶやしき)」一族と、宿敵である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を頂点とする「鬼」との戦いを描いたものですが、その「鬼」という存在がマンガ全体の方向性を決定づけている、というのが彼女の主張です。
「鬼」というのはこの日本でもかなり古い時代から超自然的な存在として恐れられたり、崇められたりしていました。
この「鬼滅の刃」を読むまでもなく、私たちは鬼の存在に子供時代から触れています。
「桃太郎」などの昔話がその典型ですね!
何百年も前からそういう「怖いもの」としてイメージされていた鬼は、そういうわけで現代の私たちの潜在意識の中にもしっかり残っているといえるでしょう。
そしてその鬼が、そういう超自然の産物ということで、今でいうスピリチュアルな存在として今の世の中に受け継がれてきている、そう言えるんじゃないだろうか、と彼女。
そして結局、その超自然の力を持つ鬼というものが禍々しい、悪の化身のような存在であれば、それに立ち向かう竈門炭治郎や一連の剣士たちは、同じように超自然の力を背景に兼ね備える必要が出てきます。
それで結局、こうして主人公の竈門炭治郎を始めとする主立った登場人物がスピリチュアル的な要素をもつことになっている、との話です。
「日本人の意識に密着」型だからこそスピリチュアルのトップに立つマンガ「鬼滅の刃」
ただ、同じスピリチュアルをテーマとしたマンガは他にもたくさんあります。
もちろんその中には本当の心霊現象をテーマにしたものも無数です。
ですがスピリチュアルという言葉の意味を、非現実的な意味も含めてみた場合になりますが、この「鬼滅の刃」が突出して
数あるスピリチュアルマンガの中でもトップに立っている。
というのが彼女の主張です。
その理由は上にもお伝えしたように、気の遠くなるほど長い間、日本人の心の底に住み続けて今も生きている「鬼」。
これが今、フラッシュバックのようになって今の私たちの胸の中に戻ってきているのではないでしょうか。
そしてそれに命がけで立ち向かって殲滅する戦いを繰り広げている主人公たち。
鬼におびえながらも私たちは、彼らの過酷な戦いに励まされ、喝采をせずにはいられませんよね。
神野天希(かんのあまね)