男運が悪いというのか、いつもダメ男ばかりを好きになる、という女性が私の身近にもいたりする。
本人はいたって気立てが優しく、それでいて克服することをちゃんと考えている真っ当な女性だ。
でもなぜか彼女について回るのはダメ男。
働かない、お酒、借金と、普通ならまるで女性が好きになる要件など揃っていなような男性ばっかりだ。
でも、よく観たら確かにこれでは克服なんて無理。
そういうフシがあるように思う。
だから必要なのは、そんなダメ男に翻弄されていつまでも好きになることを繰り返している、そういう自分のあり方こそを克服すべきなのでないだろうか?
その話から始めてみたいのだ。
ダメ男ばかり好きになるからこそダメ男が寄ってくる?
その理由というのも、結局のところ彼女の周りにダメ男が寄ってきて、そういう男性ばかりを好きになる、というのも確かにあるのだが、まず克服しなくてはならないのは、結局は彼女本人の気持ちのありよう。
はっきり気づいたのはこの点になる。
つまり極端な話、そういう男性が彼女を好きになる、というよりは、彼女からある意味進んでダメ男を好きになってしまっている。
だから克服すべきなのは、彼女自身の男性に対する性癖。
これをどうにかするしかないはずなのだ。
だが、こういうふうに男運の悪いような人は、彼女に限ったことではない。
他のダメ男ばかりを好きになる女性もまた、同じような男性ばかりを彼氏にしたり、同棲したりするようなところが絶対ないとは言えない。
ある意味自分からそういうダメ男を恋しく思って、自分の知らないところでそういう「マイナスの腐れ縁」となっていることが大きいように思う。
だから、もしも克服しようとするならばまず自分から。
自分がそういう種類の男性ばかりを好きになる、そういうところから改めて行くことが絶対必要になると思うのだがいかがだろうか?
アルコール依存症のダメ男彼氏に堪忍袋の尾が切れた彼女
何しろ今の時点で彼女が最後に面倒を見ていた(と言って良いだろう)彼氏。
アルコール依存症だったらしく、日中から酒浸りのまま、彼女の部屋に居候となり、全く働きもしなかったらしい。
そんなダメ男をどこで拾ってきたのか、よく聞いてみたら彼女自身がいつものとおり、そういう男性を好きになることから始まっていったようだ。
飲み屋で一緒に飲んでいたところ、その男性とたまたまカウンターで隣り合いになり、依存症だという彼の事情を聞いた彼女がかわいそうに思ったとのこと。
何度となく自分の行状を後悔して改めるようなことを彼女に囁き、依存症を克服することすら約束したようだ。
それで結局同棲生活となったのだが、その依存症らしい彼氏(というか元彼)、依存症を克服するどころかますますおかしくなり、昼間からリットルパックの酒を買い込んではテレビの前に雑魚寝。
真正面に陣取り続けていたという。
そして結局丸々1ヶ月とか2ヶ月もの間そういう生活を続けていたそうだ。
そのあと業を煮やした彼女が放り出したわけになるけれど、好きになる彼女も隙がありすぎるというか、なんでそういう男性ばかり信用しようとするのだろうか?
ちなみに、アルコール依存症の人が完治する確率は極めて低く、全体の2割ほどだということだ。
大抵はスリップ(禁酒の誓いを自分で破ること)して、一生アルコールと離れられなくなると聞いたこともある。
だからこいういう事実を前もって知っていれば、安易に自分で依存症を克服するからなどという、男性の口車に乗るような軽率な行為はなかったかもしれない。
母性愛たっぷりで孤独な女性は特に注意!
そして彼女の様子からもうかがい知れるのだが、結局ダメ男だからこそ彼女を好きになる。
そういう理由というのもあるようだ。
彼女のようななまじ世話好きで、そして寂しがり屋の女性。
そういう女性はことさらに簡単に男性に絡め取られやすいと言えるようだ。
もちろん彼女ばかりが悪いわけではなく、そういう彼女の良心を利用して、自分のダメぶりを克服する、などと虫の良いような口上を言い立ててしまう男性にも責任は絶対あるに違いない。
しかしながら男女がお互いを好きになるという行為。
これだけはどこの誰も「ここまでは男の責任、そこからは女の責任」などという線引きはできないだろう。
もしもそういうダメ男ばかりを好きになる、という傾向が自分自身の中にある、そしてそれをどうにかして克服したいと願うならば、安易に人を信じすぎること。
これから考え直していくべきだ。
そして、私たち独身アラサー世代の女性にありがちかもしれないけれど、ダメ男をついうっかり好きになるのはやっぱりそういう隙を持ちやすい、ということが一方で確かにあるとしか言えない。
その大本となるのはやっぱりなかなかしっかりした出会いが持てないこと。
婚活が成功することもなかなかなく、本当に孤独なのだ。
だからそういう安易な自分自身を克服したいのならば、本当にそういう根っこにある問題。
良い出会いを作るには一体どうすれば良いのか?
辛いけれど、これを避けるべきではない。
本当に世の中、色々と誘惑も多くなる。
でも、しっかりと自分と世の中を見据えて、そういうダメ男のリスクを克服すること。
そして本当に好きになるべき人と出会うこと。
ぜひそのためにこそ努力を惜しまないでいただきたい。
阿部しおり