不器用というのはある意味日本人の男の特徴かも知れない。
女性の気持ちの捉え方も不器用なら、アプローチの仕方もまた不器用。
「あの人、真剣に私にアプローチをしているのだろうか?」
と疑心暗鬼な女性だって多い。
その見破り方をぜひ知っていただきたい。
男というのは不器用だからこそかえって光るし、むしろ彼ら独特のアドバンテージでもある。
だからそのアプローチも大切にして行くべきだし、しっかり見落とさないことが大切だ。
不器用な男がアプローチで見せる特徴とは
私の回りにも多いけれど、そんな不器用な男というものが意中の女性にアプローチをかける時、「本当に分かりにくい」という“悲鳴”も多い。
気づくには、どんなポイントを押さえておくべきなのか?
4つほどあるのでぜひ知っておいていただきたい。
もちろん不器用さ加減とか、男の人の性格とか、それにつれてアプローチの仕方とか種類もいろいろになる。
けれど、そこに一貫していることだって確かにある。
簡単に理解できるし、だからこそ余計見逃す手はない。
次に順々にお伝えしてみたい。
1.目線に注意
男の人はたいてい不器用が多い。
だから貴女に好意を持っても、面と向かって
「付き合ってください」
「今度二人で食事でも」
と告白めいたことを言うケースは少ない。
何しろ口の利き方まで不器用だし、それを彼らは普通自分でもわかっている。
だから思い詰めた後にそういう行動に出ることになる。
でもその前にちゃんと彼らは貴女への思いを心に秘めているものだ。
それが表れるのは、実は目線。
普通の男性と比較してみれば一気にわかることが多い。
面白いことに彼ら自身は私たちが気づいていない、と思っているみたいだけれど、女性の方では気づいていることが多い。
男の人の視線にはとりわけ敏感だからだ。
だから貴女にとっては簡単にその人が自分に気がある、不器用だから本式のアプローチはまだしないけれど、その予兆を目線で感じることができる、というわけだ。
このため、他の人よりも目線が合うことが多いのも特徴になる。
2.目線をそらした後も観察を
さらに次のことも知っておいていただきたい。
不器用な男というのは、普通好きな女性と目が合うとすぐそらす。
でもここまではよくあるパターンだ。
でも、好意を持つ場合、彼らはそらし方、そらす様子が異なる。
すごくドギマギしてしまうからだ。
そして他の男の人がボヤッと漠然と目をそらすのとは違って、そらした後も名残惜しさ、物足りない様子とか、物憂げな様子をたたえていることが多い。
ようは、目線をそらした後までその男の人を観察することだ。
ここまでなかなか気づかない女性も多いけれど、ぜひやってみていただきたい。
3.からかったり、弄ったりしてくる
不器用な彼らは、小さい子のような態度に出ることもある。
それが変に女性をからかってきたり、弄ったりするというもの。
自分の気持ちを素直に伝えられない、そういうもどかしさを内に秘めたアプローチで、子供時代に男の子から同じような目に遭わされた女性も多いはずだ。
はっきり言ってしまえば、そういうことを仕掛けてくる男性は、結局子供の時からの女の子の扱い方は全然進歩していない。
でも好意的に見れば、それが彼らに2つのメリットがある。
だから仕掛けてくるわけだ。
それは、一つには「照れ隠し」。
二つには、それでいて彼女と簡単に親密さを増す“近道”。
ただ、だからといってこういう弄ってくる男の人はたくさんいたりすることも多いし、好意を持っているとは限らない。
むしろ単に面白半分。“アイツをちょっとからかったら楽しそうだ”みたいに思う人だっている。
でも、本当にそれがアプローチの前哨かどうかを見極める手立てがある。
それは貴女がちょっとそういう弄りに「お腹いっぱい」、ちょっと迷惑そうな様子を見せてみることだ。
単にからかうのが目的だったら、いくら不器用でもそこで引くのが普通だ。
だが彼に好意がある場合、しばらくの間は弄りがやむけれど、後で前とは異なる、別な表現になることが多いはずだ。
もちろんその理由は、
・貴女が迷惑そうに感じないアプローチを彼も模索している。
そしてまた、
・何とかして貴女と距離を縮めたい
と願うからだ。
4. 間接アプローチを仕掛けてくる
面と向かって好きな人に告白できない時、よく言う「将を射んとすればまず馬を射よ」という手段を使う人も多い。
直接的に貴女、つまり目当ての女性にアプローチを仕掛けるのではなく、貴女の身内とか親友など、貴女にとって大事な人にまず気に入られてしまおうとするわけだ。
こういう「間接アプローチ」は、確かに有効になることが多い。
その一つの裏付けが、昔の「お見合い」で、あれは仲人という社会的に信頼性の高い人を間において、その人の信望や仲介で男女の仲を取り持つ、という方法だ。
これは侮れない。
そしてなまじ不器用な男の人だと、自分ではどうもならないから、一番こういう方法に頼りたがることも多いのだ。
ただ、女性の中にはこういう行為を卑怯と思ったり、かえってそんなことをする人を
“好きな人に告白一つできない、情けない人”
みたいにディスる場合もあるかも知れない。
難しい判断だろうけれど、貴女ならどうするだろうか?
私はこういう男の人の行為もアリだと思う。
なぜなら、もしも不器用な人で女性にアプローチや告白をした時、それがずさん過ぎたらどうなるだろうか?
かえって貴女の気持ちを害したり、嫌われたり、時には悲しませてしまうことだって起こりかねない。
だから貴女自身の気持ちをできるだけ壊さないようにと考えて、こういう間接アプローチの方法をとる、ということだってあるのだ。
話はそれるけれど、私が高校時代、吹奏楽部のある男子が、友人の後輩を使って好きな後輩女子のもとに告白に赴かせた、なんて話もある。
この合計4人、なんと同じ吹奏楽部の先輩後輩だったとか(大爆笑)。
ここまで来れば確かにはっきり情けない。
けれど、ある程度は女性の方も彼らの不器用さを寛大にみてあげるべきではないだろうか?
アプローチを察知できたらこちらから行動を!
最後にもう一つ大切なことをお伝えしてみたい。
もうすでにおわかりの通りだと思うけれど、不器用な男というのはアプローチも下手だし、すごくわかりづらい。
だからこうした方法で察知すべきだ。
けれど、ちょっとでも自分の思いが貴女に伝わらないと感じたり、貴女の方でネガティブな反応を見せた時、すぐにドン引きすることが多いのも実は彼らの特徴になる。
これをぜひ知っておいていただきたい。
彼らは自分が女性の扱いに慣れていないことを自覚している。
不器用だということを自分でもわかっている。
だからすぐ「これ以上はもうダメだ」と決め込む。
そして早々と退散してしまう。
けっこう草食系の人たちでもあるパターンかも知れないけれど、こうなっては何もかもが終わってしまう。
でも、そのままうやむやに消えてしまうのは決して良いとは言えない。
ぜひ貴女の方から彼に近づき、交際を目指してみていただきたい。
それは、不器用だからこそ彼氏にすべきとも言えるからだ。
それというのも、彼らはいったん真剣交際になればしっかり貴女のことを大切にし、他の女性に目もくれなくなる。
それでいてすごく優しい。
確かに付き合い始めて最初の頃はぶきっちょだけれど、交際が進むにつれてその温かさ、優しさが光ってくる。
だから結婚相手にすごく良いのだ。
ぜひチャンスを見逃さないよう願いたい。
丸山さくら