いや~「鬼滅の刃」ってすごい。
「無限城編」という新作、友人に連れられて見に行ったけれどホントにボロボロ泣いた。泣きはらした。
こんなアニメがあったんだなあ、というのが率直な感想!
「鬼滅の刃」は今までもマンガやアニメ見て不思議な魅力を感じていたんだけれど、今回はそれを上書き、いやそれ以上。
根っこから感情引っこ抜かれるようなスゴさだった。
そんな突き抜けた感情の爆発を、今回ぜひお伝えしてみたい!
「鬼滅の刃 無限城編」は単にマンガのアニメ化ではなかった!?
「鬼滅の刃」というアニメ&マンガについては、このブログで神野天希(かんのあまね)さんがすでに別に記事を書いてくれている。
「鬼滅の刃」のスピリチュアル的なナゾや、関連のありそうな神社についても細かく書かれていてスゴく興味をそそるので、こちらの記事もぜひ閲覧していただきたい。
神野さんも書かれているとおり、原作でマンガの「鬼滅の刃」はもう何年も前に少年ジャンプでの連載を終えている。
「アナ雪」「ハリポタ」すらスルーしていた私、
「そんなのテレビで見とけばいいじゃんお金いらないじゃん」と豪語していた私。
それがなんで今回鬼滅の刃「無限城編」を見に行ったのか?
答え。なんとなくスゴそうな映画だと思ったから。
鬼滅の刃は前作「無限列車」をテレビで見て泣いたから。
それで興味がわいて電子書籍のマンガを買って「鬼滅の刃」の面白さを知っていたから。
そしてネットで検索すると世界レベルでみんなものすごい感動爆上がりだったから。
そして何よりも、実際に見てみてわかった、骨身に沁みる思いがしたけれど、「鬼滅の刃 無限城編」は単にすでに少年ジャンプで連載の終えている「鬼滅の刃」のアニメ化ではない。
いえ、基本的にはそうなんだけど、だからといって単に「そう言って済ませられる」作品とは思えない。
映像の美しさ。演出の見事さ。2Dの画面であれだけの感動的な表現!
マンガでさえ感動的なシーンが最終部分ににあふれているのに、映画ではさらにそこにいろんな肉付けがされて、別次元の作品と言っていいほどのものに仕上がっていた。
引き込まれない方がおかしい。
ハリウッド映画では味わえない!美しすぎる愛の表現は悪役にも
そして何よりも愛。愛情。
「鬼滅の刃」というマンガ全体に流れていると思うけれど、これが他のマンガやアニメとは別格のレベルで強く、美しく見る人に響き渡ってくる。
登場人物、それも悪役でさえ人の愛のなんたるかを深く、深~くわしづかみにして届けてくる。
だから涙なしでは見られない。
こんな愛にあふれた作品、ハリウッド映画でもなかなかないんじゃないか?
そしてそんな登場人物、悪役も含めて、みんなかっこいい!
コスプレして何度も映画を見る人の気持ちがわかる!
いやもう、映画館なんて本当に久しぶりに行った。
小学生の時以来だった。
「ちょっと待てば後でテレビでただで見れるのに、お金払って映画見に行く必要あるの?」
これが私のスタンスだ。
にた人も多いと思うし、だからこそ日本の映画館は不振続きだったはずだ。
それがこの「無限城編」にかぎっては、今までのそんな常識をひっくり返す現象が起きている。
「無限上編」を何度も見ようと、再び映画館に行く人が続出しているという。
それも単に2回目だけでなく、5回6回、多いと10回を超える人までいるとか!?
くどいけれど原作のマンガ「鬼滅の刃」はすでに連載が終了し、それがもう何年も前になる。
でも不思議なことにその後、このマンガがアニメ化して放送され続けている中で、徐々にだけど熱心なファンが増えてきたように私は思う。
そしてそれが一度「大爆発」を引き起こしたのがあの「無限列車編」。
その国内興行収入は400億を超え、歴代一位をやすやすと獲得してしまった。
あの感動、今でも覚えている。
テレビだったけれど、それでも仕舞いにはボロボロ泣いていた。
本当に「鬼滅の刃」はスゴい。
コスプレする人の気持ちがわかった気さえした。
今回はその「無限列車編」をも上回るという前評判の高かった「無限城編」だが、本当にそれは無理もないと思う。
度肝を抜くくらいの名場面がこれでもかと続く。
そこに登場人物の鬼気迫る声。
声優の本気度が素人にも伝わってくるレベル、といっていいと思う。
そんなわけだから、「無限城編」はそんな「無限列車編」をいわば恐ろしくパワーアップしていると考えている。
何しろこの私が映画見たさに20年ぶりに足を運んだんだから。
というか、本当は親戚の子に無理やり誘われて、ちょこっと半信半疑で見たんだけれど。笑
でもいざ映画を見たらもうダメ!
あっという間に泣いた。
ボロボロ泣いていた。
「鬼滅の刃」で登場人物が一人残らず私たちに語りかけること
ネタバレになるから細かく映画の内容を描写することはできないけれど、シーンをあとで思い出すとまた泣けてくるから困る。
こんな場面、いったい今までのアニメでどれだけあっただろう。
「いやなかったよ」
とは言わない。
たとえば「フランダースの犬」など、本当に美しいエンドだった。
だから一つ、こう言って良いと思う。
こういう深い感動を呼んだアニメはどれも傑作としていまでも燦然と輝いているはずだ。
そしてその大きな理由として言えるのは、深い愛情のまたたきを見る人に伝え、感動を呼び起こしてくれるということ。
鬼滅の刃では「無限列車編」もそうだった。
ただ単に戦うだけの映画やアニメだったらあっという間に消えていく運命だったはずだ。
でも鬼滅の刃は、初期の頃から一風変わっていたところがあったように思う。
それは家族同士の愛情の深さ。
敵。それも家族を殺した、兄弟姉妹をも殺した敵をも含めた人間同士の愛情。
その表現、あたかも
誰も彼も、みんな悲しみを背負っているんだ!
死んで欲しくなかったんだ。
生きていて欲しかったんだ。
登場人物は一人残らずこう叫んでいる。主人公・炭次郎だけではない。
そんな登場人物一人一人の思いが、見る人に乗り移るようにして感動をくれている、と私は信じている。
丸山さくら