恋愛関係から同棲してみたはいいけれど、その後お互いに不満がつのって同棲解消。
よくある話かもしれない。
けれどその後、意外な事に結婚に行き着いた。
そんなカップルはが少なくないようだ。
それどころか逆に同棲解消してその後にまた関係が戻ったカップルはよく聞かれる話だ。
同棲解消と言うと破局で真っ暗闇な心境になるかも知れない。
けれど人の心理はそんなに単純でもない。
その後一体なぜ結婚にまで行き着けたのか、知人のケースと一緒にそれをまとめてみた。
こういうカップルなら同棲解消してもその後結婚出来る?
恋愛関係でお互い同意の上で一緒に住む同棲。
けれ生活を共有するのは恋愛とはまた別だから、折り合いが悪くなって同棲解消するのはよく聞く話だ。
実際、同棲解消の割合は高く、同棲カップルの8割に及ぶとも聞いている。
けれどその後またよりを戻し、結婚にまで行き着いたカップルも確かに少なくない。
でもそういうカップルは、ある意味同棲解消と言う試練を乗り越えた、と言う見方だって出来る。
そしてそのカップル自体が、しっかりその後に二人の関係を見直したからこそ 本当に合意して結婚できた、と言えるだろう。
そういうカップルの特徴をまとめてみると、次のような特徴があるにちがいない。
- 同棲解消したがその後、お互いが本当に必要な存在だと気づいた。
- 一時の感情で反目して別れたけれど、頭が冷えてきたら途端に寂しくなった。
- 二人の内どちらか、または両方とも結婚までは思い切りがなく同棲解消に至ったけれど、別れてから次第に気持ちが固まった。
- 同棲の時と環境が変わった事がかえって刺激になった。
- 一人になる事で、しっかりとお互いを考える事が出来た。
こういう気持ちが、再びよりを戻して関係を修復するほどに強い牽引力を持っていたならば、大いに結婚の可能性だってありうる、と言う事になるだろう。
同棲解消は一つの試練
いったん同棲までしていながら解消してしまうと、やっぱりショックはもの凄い。
今まで一緒にいられると思っていた相手の男性が、いざ寝起きを共にしてしばらくするとウザい、疲れてしまう、自由がなさ過ぎるなどのネガティブな感情ばかり吹き出してしまう。
そういう人は私の周りにもけっこういる。
でも、結局結婚というのはそういう生活の連続が死ぬまで続く事に他ならない。
と言う事は、 同棲解消してもその後結婚にまで至るというのはお互いに何らかのかたちでそういうトラブルを乗り越えてきた事になる。
乗り越えれば、しっかりと強い結びつきが生まれるだろうし、そうでないならば他の相手をお互いに探すしかない。
同棲自体を結婚のための準備期間という言い方は良くされるけれど、私はそれに付け加えたい事がある。
それは、同棲生活も、そしてそれがいったん破綻するのも一つの試練だと言う事だ。
その後、関係修復できたり、結婚にまで行き着いたのはもちろんお互いの努力もある。
けれどもそこには本当に二人がお互いになくてはならない相手だ、とわかっ定なくてはならない。
そういう“回答”を探り当てるための試練に違いない。
いなくなって初めてわかるその人の大切さ
ここで私がとりわけ強調しておきたいのは、私の知人女性にもいたけれど、人の大切さはいなくなって初めて気づくもの。
そういう性質がある。
男女の関係を言う前に人間というのはどうしてもそういう一種の愚かさがある。
知人の彼女もまた、ちょっとの間だけれどある男性と同棲していた事があって、それなりに仲睦まじくやっていたらしい。
だから結婚する直前までの関係になっていたらしいのだが、ある日彼の勤務先ががらりと地方の遠くに変わってしまって出向する羽目になったそうだ。
そうなるともう一緒に住む事は出来ない。
だからその後当然のように同棲解消し、メールや電話でのやりとりだけになったらしいのだが、結局離れてしまうと気持ちも疎くなってしまったらしい。
そしていつしか自然消滅した、と彼女本人も思っていたそうだ。
けれどその後何人かの男性と付き合ったりした者の、元彼ほど気の合う人はいなかった。
そして同棲解消し、お互いに納得ずくで別れたはずなのに、もの凄く心にぽっかりと寂しさの塊がわいてきてしまったそうだ。
以心伝心?元彼も彼女の事を思い続けていた
そして恐る恐る元彼の携帯に連絡を入れたのが、同棲解消後1年ちょっとした後の事だったという。
そうして元彼と会話したところ、実は元彼の方も彼女がいなくて本当に辛かった、と本音を語ってくれたという。
それから先は結婚こそまだだけれど、出向からかえってきた元彼とよりを戻し、同棲解消する前の関係に戻っているという。
「同棲解消までして、その後お互いに寂しいなら別れないままでいた方がよかったんじゃないの?」
みたいに私も茶化すのだけれど、けっこう本人達も苦しんで出した結論としての別れ話だったと強調する。
だから最初、彼氏の出向先までついて行って、そこで一緒に生活しようとまで考えていたらしい。
けれど、
「でも今になって胸をなで下ろすのだけれど」、と彼女は離してくれる。
「ああやって離れた時にお互いにどんな気持ちになるのかを見つめるのも大切じゃないかな、と思えた」
と彼女。
同棲解消は、確かに目前となっていたはずの結婚から大きく後退し、場合によっては新しい相手を探すといういわば“振り出し”に戻る事だってある。
でも、それをしっかりと受け止めて、前へ進んでいくしかないのではないだろうか?
一緒に住む、住まないと言う形にとらわれないで、あくまでもお互いの気持ちの有り様を考えて行く事が一番大切に違いない。
阿部しおり