般若心経というお経が写経などでもよく利用されています。
もちろん何かの効果がすばらしいためだと思うけれど、実際中には奇跡が起きるから、とまで般若心経を唱えたり写経することを絶賛する声もあったりするようです。
本当にどんな効果があるのか、それが果たして奇跡的なまでにもの凄いのか?
ちょっと分け入ってみましょう。
奇跡が起きるとすればどんな奇跡なのか、般若心経の効果は確かによく聞くだけに興味深いにちがいありません。
奇跡でなくとも現実的にこういう効果がある?般若心経
般若心経を唱え続けたり、写経することによって様々な効果はあるとも確かに多くの方たちから聞きます。
実際私自身も奇跡を願っているのではないにせよ、唱えることがあります。
その筋の人にも良く言われるし、奇跡的な効果もあるかも知れませんが、まず現実的に般若心経にはどんな効果があるものか、考えられることをざっとまとめてみましょう。
- まず般若心経を唱え続けることによって、
腹式呼吸をすることことになる。このためリラックスにつながる。気持ちも落ち着いてくる。
読経によって声を出す、またお経の文句をたどって行くことで脳の活性化につながる。 - 写経することで、
字もきれいになる。
難しい漢字を書き連ねることで、脳の活性化につながる。
また、読経も写経も集中力が付くので、ストレスも軽減することが出来る。
なお、写経については下の記事にもまとめてみた。
写経の効果って何?スピリチュアル的に考えてもオススメな理由が!
奇跡ほどではないかも知れないけれど、般若心経には意外で現実的な効果があるよいです。
これだけでも読経や写経を続けることには大きな意味があるのではないでしょうか。
本当に奇跡を起こす可能性も?
でも、奇跡が起きる、というのはこういう般若心経を読経したり写経することで不思議な力が出てくる。
そう考えることも出来るのではないでしょうか?
私などちょっとスピリチュアルな事柄で人と交わるとよく耳にするけれど、般若心経は確かに開運や供養、浄化の作用があるとも言われます。
信じるか信じないか、にかかりますが、スピリチュアル的に効果があるという意味で奇跡が起きる、ということがまことしやかに言われたりもするのです。
でもよくその元を考えれば、般若心経を唱え続けることによって最初にお伝えしてみた現実的にも良い効果があり、それが土台となって、それまでの不運災難を鎮めたり、避けるような奇跡が起こるということなのかも知れません。
そしてまた、人や場合によっては、それがあたかも本当に奇跡。
つまり超常現象的なパワーのような現実の大転換を呼ぶようなことにつながるのではないでしょうか。
普段から写経や読経の機会が少ない。それだけ一層効果絶大?
ただ、般若心経を読み上げたり、写経で手書きの漢字を書き続けるような作業というのを考えると、私たちにとっては日常的にほとんどやらないようなことばかり。
誰もが感じることと思います。
一方、上の通り現実的な作用として、般若心経は私たちの心身の健康な状態を改善して向上させてくれるようです。
お経を唱えるだけ、書くだけで健康になるなら、やっぱり奇跡と言ってよいのではないでしょうか。
何を目的で読経や写経をするのかを考えよう
最後になりますが、般若心経にしろ他のお経にしろ、唱え続けたり写経すれば、そういうわけで現実の効果もあるでしょう。
そして、時にはそれが重なった形で奇跡に匹敵するような体験もするかも知れません。
でも僭越な言い分で恐縮なのですが、般若心経に注目して、熱い興味を示す時、私たちは実際このお経に対してどんな目的で向き合うべきなんでしょうか?
私が一番気になり、かつ考えてみたいのはこの点につきるのです。
嘆願祈願よりも、まず感謝を
その答えとして、効果も奇跡もあるかも知れないけれど、それ以前に何か私たちは般若心経というものを通して、現実に私たちを取り巻く人たち、そして亡くなった人たち、とりわけ先祖や血縁、お世話になった人たちへの感謝とご冥福を捧げていくべきではないかと思います。
とすれば、そういう感謝の機会をつくってくれた仏様の教え、般若心経というものにも感謝を向けるべきではないでしょうか。
難しい話になってしまったけれど、奇跡を頼んで、般若心経を何遍も唱えて自分の思い通りになるよう嘆願する、という人もよく見かけます。
でも、“その筋の人”から聞かされたのですが、神仏に対しては「まずは感謝ありき」。
感謝しかない、というのがそういう人たちのウンチクになるのです。
今現在、大変な境遇で、それこそわらを持つかむ気持ちで嘆願、懇願する方たちの気持ちもおられるに違いないし、そういう方たちの気持ちは推し量ることすら難しいです。
でも、私の語った「感謝が第一」という事。
平安な生活の中だけででもけっこうですから、一理はある、と心の片隅にでも思っていただければ幸いです。
神野天希(かんのあまね)