小林麻央さんが1月の29日、退院したことをブログの中で伝えている。
なぜ今頃退院?
そういう疑惑がどうしても浮かんでくる。
たぶん他の方も思いは同じだろうし、またその答えも同じようについて回っているにちがいない。
だが今、最愛の子供たちと水入らずの生活を始めている、ということをブログKOKOROの中で楽しそうに伝えていて、なぜだか悲壮な感じではない。
それどころか、小林麻央さんは自分の体重を増やすことを目標にしているとか、すごい余裕さえ感じられるのだ。
乳がんのステー4という末期がんのまま退院したことから、当然に浮かんでくる推測はされることとなる。
でもそれとは裏腹に、なぜこういう余裕が感じられるのだろうか?
ステー4の末期がんなのにホテルに子供たちと泊まった小林麻央
今考えてみれば、小林麻央さんはなぜ退院に踏み切ったのか、という疑問に対して浮かぶ回答は、
「彼女がそうしたかったから」
と言うしかない。
確かに小林麻央さんと言えば、すでに乳がんにかかってステージ4の末期。
自分の運営しているアメーバブログKOKOROで自撮りした写真だって、恐ろしい激やせぶりを示す両足が写っている写真があって、観る人が大騒ぎしていたはずだ。
しかしながら小林麻央さんはそういう体でありながらも、病気に対する取り組み方が非常に積極的だ。
それは同じくKOKOROの中でも逐一報告されていることだ。
おそらく聡明な彼女のことだから、あらゆる情報を探っていたことだろう。
そしてどうやったら自分の病気が治るのか、それを知り尽くそう、やり尽くしてみようとしているにちがいない。
その一環かどうかは分からないけれど、とにかくその延長線の先にある一つが退院、なぜだかそう見えてしまうのだ。
小林麻央さん本人がブログの中で語っているとおりだが、彼女は16年12月から再入院している。
その病院生活、麻央さん自身に言わせれば、
「今回の入院は底まで行って、考え、弱気になりました。暗くなりました」
だそうだ。
よっぽど病院にいることが気持ち的にも辛かったのだろう。
だがその前、2016年10月始め頃には小林麻央さんは子供たち2人を連れてホテルに泊まっていたりしている。
姉の小林麻耶さんも一緒になって、ずいぶんはしゃいでいる様子をブログKOKOROでも語っていた。
なぜこういう奇想天外とも言える行動をしたのか?
ネタを明かすけれど、こうした末期のがん患者の病状が改善させる方法の一つとして、患者の好きなこと、やって楽しいと思うことをさせておくこと。
夫の市川海老蔵さんもこのことは理解していた事かも知れない。
そして今回麻央さんが退院したのは、そういう子供たちと一緒にいたいという彼女のたっての願いを是非とも実現させたかったから、それを好きにさせたとも考えられるのだ。
少なくともブログの中で、子供たちと一緒にいる様子を麻央さんは一番楽しそうにつづっている。
未婚の私が見てもそう感じてしまうほどだ。
公私ともに笑顔を絶やさない
でもなぜ小林麻央さんが、そうまで元気そうに見えてしまうのか?
その秘密のもう一つとして、
「笑顔を絶やさない」
ということを挙げて良いと思う。
麻央さんのブログ日記、そしてその中に掲載している自撮り写真を見ても笑っている姿しか出てこない。
ふつう確かに彼女のような有名人は、こういう私的な場であっても公に向かって自分の画像を流す時などは努めて笑顔や楽しい姿をつくるものだが、小林麻央さんはさらにそれを徹底しているようだ。
その理由の一つは笑いというものの力によるものだ。
笑うことで免疫力をアップさせると言うことを麻央さん自身もブログで語っている。
だから彼女の笑顔でいる姿は、心底からそういう気持ちになっている。
なりきろうと真剣に努力している。
そういう風に見て良いはずだ。
今回の退院、その大きな力になったものはやっぱり笑うことだったと私は思う。
実際、米国にはパッチアダムスという有名な医師がいて、彼は笑うことの大切さを伝え続けている。
笑うことは人間の健康にとっても非常に大切なことなのだ。
すでに奇跡は起きている?
そして私は思うのだけれど、小林麻央さんは医師の指示に素直に従う人かも知れないが、だからといって医師が示す治療法とその理論を全面的に信じてはいないはずだ。
それがなぜ分かるのか?
理由はただ一つで、もしも医師の言うことがすべて正しかったとすれば、はっきり言って麻央さんの余命。
医師が宣告したままにとらえれば2016年の夏までだった。
夫の市川海老蔵さんもそうとらえていたはずで、実際彼がそう医師から聞かされたのは、16年の6月9日の記者会見で麻央さんの病気を発表する前のことだった。
海老蔵さんはそれを信じるしかなかったかも知れない。
だが夫の彼が、
「今すごいことが起こっている」
と驚嘆していたとおり、妻の麻央さんは健在だ。
現にこうして退院さえしてしまった。
これは何より医師の示す理論や数値を麻央さんはくつがえしていた証拠だし、それはとりもなおさず彼女が医師の示す物事をすべて信じているというわけではなかったとも思える。
だからこそ今も彼女は命をつないでいられるにちがいない。
だから逆に医者のような「専門家」から見れば、小林麻央さんはおそらくすでに奇跡を起こしているとみていることだろう。
だが、麻央さん自身は奇跡がこれから起きると信じていることだろう。
現に彼女と同じ末期の乳がんで生還した人はいるし、中には樹木希林さんのように完治に近い形で、“治療終了”宣言をもらった人までいる。
そのような人のケースをちょっとのぞいてみると、本当に自分の体をどうやったら改善できるのか、免疫力を最大限にアップできるのか。
自分なりにしっかりと考えているようだ。
ちなみにがんやアレルギーと言った症状は、すべて免疫力の低下で起こると言われている。
これを強化する工夫がまず第一に大切になってくるはずだ。
最後になるけれど、確かに自分の希望通り、小林麻央さんはついに、という感じで病院を退院された。
そしてなぜだか分からない、と言うレベルまで表情も明るいし、見方によってはすごく血色も良いようだ。
小林麻央さんも樹木希林さんのように退院後、しっかりと免疫力アップをがんばれば本当に治療終了にこぎ着けられる、そう信じてやまない。
退院後はぜひ二人の幼い子供たちのためにも、毎日をそういう充実した自身の体質見直しと改善のために努力していただきたい。
そして本当の奇跡をこれからぜひ起こしていただきたい、と心から願っている。
水野江麻
【追記】
闘病の甲斐も空しく、麻央さんは17年6月22日夜半、帰らぬ人となった。
夫・海老蔵さんへ「愛してる」と語り、それが最後の告白となったという。
心よりご冥福をお祈りしたい。