坂上みき(58)さんの高齢出産が確かにすごい。
53 歳で妊娠、出産。
そして生まれた子供はよく言うダウン症など障害児の様子もなく、現在も元気に発育中ということだ。
坂上みきさんは大阪出身のラジオパーソナリティという、ある意味非常にストレスフルな職業。
外国人の旦那(46 ニュージーランド出身)との結婚で、よくぞこういう超高齢出産を成し遂げたと思う。子供さんも障害児などという情報も無い。
現在も幸せそうだ。
一体そのバイタリティはどこから来るのだろうか、そして高齢出産の現実と事実。
アラサー女子の一人として大変気になった。
一度流産を経験していた!高齢出産のリスクを決意する坂上みき
坂上(さかじょう)みきさんは53歳にして男の子を産んでいることが早くから知られていた。
だが、そういう高齢出産によくある話として、生まれてきた子供がダウン症などの何らかのトラブルを持つ障害児の可能性があるのではないか?という噂が言われていたことも事実だ。
しかしながら今のところ、少なくとも坂上みきさんの口から子供さんについての現在、そういうことも話されていないし、逆に高齢出産というものについての理解が不足している、という意味のことを語っている。
「調べれば分かることが、まだまだアンタッチャブルな世界なのか、世間一般の高齢出産に対する理解が少ないのは残念ですね。もっと教育の現場で、出産について教えてしかるべきだと思います」(産経ニュース 2016.8.7 08:05)
こういうことを自ら語っているわけだから、障害児という子供の噂は、根も葉もないことだ、と現在まで言いきって良いにちがいない。
だが坂上みきさんは53歳にして現在の子宝を授かったとはいえ、40代後半で実のところ一度流産を経験している。
40代後半で妊娠することも奇跡に近いと思うが、しかしながら坂上さんのすごいところは、こういう悲劇を乗り越えてもなお、子供がほしいという気持ちを捨てなかったことだ。
高齢出産は避けるべきだが不可能ではない?事実とリスクの狭間で
決して高齢出産自体を模範にすべきことでは無いと思うし、女性だったらそういう晩婚から高齢で出産することがどれだけリスクが大きいか、誰でも知っていることだろう。
事実坂上みきさんもこどもをさずかるまで40代から不妊治療も継続し、他人から卵子を提供されて子供を産んでいる。
この点は残念ながら女性の体の限界を超えている、という事実だ。
不妊治療の度に泣き暮らしたことを切々と語っている彼女だが、少なくとも子供が何としてもほしい、という彼女の気持ちは揺らがなかったようだ。
なお、高齢出産は私も決しておすすめできるものではないとしながらもその是非についてはさておいて。
確かに50代で子供をもうける女性も少数ながらいないわけではないし、極端な場合には60歳で妊娠、出産したという途方もないケースもある。
しかもこれは日本のことで、女性セブン(2012年8月2日)によると、2001年に60歳、つまり還暦を迎えた女性が坂上さんと同じく卵子提供を受け、24歳年下の外国人男性との間に男児を出産している。
現在のところ世界一の高齢出産の記録はスペインのケースで、66歳の女性が2006年、双子の男児を出産したというギネス記録があるという。
これらの子供たちがその後、よくいう障害児などの兆候が出ているのかどうか、そういう追跡調査が現在までなされているのかは不明だ。
だがそういう情報が無いとすれば、逆にそういった様子もないのかも知れない。
男性が年下(もしくは若い)、外国人だと高齢出産が成功しやすい?
ここで医療は素人の私が、以上のような情報を知って考えたのだが。
坂上みきさんの時も60歳の日本人女性の時と同じく、高齢出産でつくった子供の旦那が外国人だった。
よく言われることとして、ハーフの子供の方が元気な子供になることが多い、といいうハナシ。
これは根も葉もない情報ではない。
事実として、英国のエディンバラ大学の研究結果によれば、両親の遺伝子が異なるほど知能や肉体の身体機能が優れた子供が生まれることが分かっている。
もう一つは坂上さんのように、女性の方が相当な高齢なら確かに卵子が老化して他から提供される必要もあるが、男性の精子は日々生産される。
一方で確かに男性も加齢によって精子が劣化してくることが言われているが、それでも受精可能な精子は生産し続けられる。
高齢とは言え、男性の旦那の方がかなり年下だと言うことが、この二人の日本人のケースに当てはまっているのではないだろうか?
繰り返すけれど、あくまでも私個人の推測に過ぎないのだが。
坂上みきの超高齢出産は僥倖?それとも女性に求める覚悟を暗示?
高齢出産の是非はともかく、坂上みきさんのケースはその一つのモデルケースになるのかも知れない。
そして、あくまでも医学上の問題点は大変なものがあるのかも知れない。
だがそれとともに目に見えない部分、つまり心の葛藤が一番何より坂上みきさんのような境遇に陥った女性にとって、深刻に頭を巡ることになるのではないだろうか?
その意味で坂上みきさんは、障害児と子供の関係、そして現在の育児と家庭生活のあり方についてなどなど、様々な一石を投じていると言えるだろう。
ちょっと、というよりすごく難しい判断になるかも知れないが、今現在、日本はどんどん高齢化社会になり、結婚年齢さえも上昇している。
だから高齢出産を向かえるリスクは、私ももちろんそうだし多くの未婚の女性たちにも身近な問題として抱えてしまう問題になるはずだ。
結婚しても産むべきか?
子供が障害児で生まれたりするリスクも大きくなる。
そういう現実を知っていてもあえて子供を持つべきなのか?
正直私自身も現在、そういう想いに駆られることが少なくないし、それでまたストレスが溜まってしまう方だ。
でも多くの30代以上の女性の方々も同じ気持ちだろう。
最後に決断するとすればどうしたらよいのか?
それを考えてみた。
一つには坂上みきさんのように、まずは高齢出産の事実についてしっかり知っておくこと。
その上で自分の希望、そして生まれてくる子供の幸せを考える必要もある。
そして最終的に、すべての結果を受け止める責任。
これをしっかり心にたたむこと。
拙くて申し訳ないが、きっとそうあるべきにちがいない。
島袋摂子