ジャニー喜多川氏が亡くなられた。享年87歳。
心からご冥福をお祈りしたい。
出も正直言って、いまだに信じられない情報。
実際ちょっと前にジャニー喜多川氏がくも膜下出血で緊急入院した時、死亡説まで飛び交った。
ジャニー喜多川氏が育てたと言える、多くのジャニーズタレントたちのことも気がかりだけれど、実際のところジャニーズ事務所自体は今後どういう舵取りになるのだろうか?
氏が亡くなったばかりで、あまりこういう話題は良くないかも知れないけれど、それでも私なりに思い入れもある。
なので少しだけ思うところを語ってみたい。
日本の芸能界を陰から見守ってきたジャニー喜多川氏
一つの時代が幕を閉じた、という感じかも知れない。実際、ジャニー喜多川氏の率いるジャニーズ事務所は、これまで何十年にもわたって日本の芸能界を引っ張ってきた。
国民的アイドルだって本当にたくさん輩出している。
だが、ジャニー喜多川氏自身、よくよく考えれば、それほどに全面に立とうとするようなイメージではないかも知れない。
実際、ちょっと前まではSMAP解散とかで、ジャニーズ事務所をバックにしてメディアでよく見られたのは姉のメリー氏やその娘で、喜多川氏にとっては姪にあたるの藤島ジュリー景子氏、そしてSMAP解散に伴って彼らのマネージャーだった飯島美智氏の退社。
そういう風に、ジャニー喜多川氏の血縁の人とか、身近な人の話が出てくるけれど、同氏自身は何となくあまり表に出ようとはしない、少なくとも私にはそんな風に感じられた。
これらの大きな出来事を間近で目の当たりにしていたにちがいないジャニー喜多川氏は、どういう心境だったろうか。
ジャニーズタレントもそうだけれど、ジャニーズ事務所の内情についてのことになると、なかなかマスコミもハッキリしたこと語りたがらない。
けれどその分憶測が憶測を呼ぶような形になって、もしかすると実際とは大違いの情報がネット市民などを中心にして流れてしまう、そういう危険もあるかも知れない。
だから今思い返すのだけれど、つい2,3年前、SMAPの面々が解散の前にそろってテレビ出演し、それまでの“騒動”についてトーンを抑えつつも語った、そんな場面もまた視聴者がどこかで誤解をしかけているのを防ごうとしていた現れだったのではないだろうか。
若い頃は超イケメン!人材発掘の非凡な才能も
ウィキペデアなどでジャニー喜多川氏の経歴などを見ると、確かにすごい人だ。
米国のロスで1931年に次男として生まれた彼は、高野山真言宗の主幹・喜多川諦道氏を父に持ち、長男(故人)はNASAのアポロ計画にも携わった程の科学者だった。
そしてジャニー喜多川氏自身、若い頃は今のジャニータレントも恐れ入るほどのイケメン。
たまに同氏の若い頃の写真を見るとすごいすごい。
1933年、米国から大阪に渡り、その後戦時中は那智勝浦町に疎開。
その後いろいろな経緯はあるけれど、書き切れない。
でも、一言で言うと、1962年6月にジャニーズ事務所を設立している。
その経緯がユニークというか、元々代々木の米軍宿舎で近所の少年たちを集めて「ジャニーズ」という野球チームを作っていたのが「ジャニーズ事務所」と言う命名のきっかけらしい。
私の父の世代にさかのぼるけれど、ジャニーズ事務所は本当に芸能界で先頭を切っていたし、本当に才能豊かな男性タレントが多い。
父、というよりは母の世代だろう、たのきんトリオ、シブがき隊などなど、芸能界に絶対無くてはならないような存在だった。
その後もすごいメンバーが続出。TOKIO、V6、SMAPや嵐、そしてHey! Say! JUMPなどなど、あげるとキリ無い。
でも、それにつけてもここまで事務所を成長させ、どうじにそういう売れっ子タレントを育て上げてくることが出来たのは、やっぱりジャニー喜多川氏自身にそういう非凡な才能があったからこそだろう。
実際、彼が新人タレントの写真を一目見ただけで、その男性が将来成功するかどうかを的確に当ててしまう、と言うエピソードさえあったりする。
彼の父が真言宗の偉いお坊さんだという家柄もあって、そういう非凡さが何となく神秘的でミステリアスだ。
芸能界というのは裏も表もあるにちがいない世界だろうけれど、そこにこうして君臨し続けてこられたのは、やっぱり底力もないはずがない。どこかで天才的な経営手腕やタレント発掘の才能が無くてはならない。
今後、ジャニー喜多川氏がこうして亡くなられたことを受け、ジャニーズ事務所はどういう展開をしていくのだろう?それがまた今後、メディアを通じて話題になりそうな感じだ。
現在、代表取締役副社長に姉のメリー喜多川氏、姪の藤島ジュリー景子氏が就任している、とウィキにはある。
私自身の記憶は、SMAPが解散する直前にかれらのマネージャーだった飯島美智氏が退社し、景子氏がマネージャー役を務め始めた、そんなところでストップしているのでその後のことは何とも言えない。
でも、ジャニーズ事務所はそういう大変な出来事を乗り越えてきた形で、今でも新しいタレントを次から次へと出している感じだ。
事務所同士の比較は出来ないけれど、ジャニーズ事務所がすごく結束力が硬くて波風にもそうそう動じない、そんな強さがあるのではないだろうか?
そして、やっぱりそれが他の芸能事務所よりも秀でている点のひとつかも知れない。
いろいろと事務所のことなどを、乏しい知識で語ってみたけれど、自分なりにジャニー喜多川氏、そしてジャニーズ事務所には、多くのタレントにあこがれて恩恵を受けている。
最後になるけれど、そんな風にして多くの夢を与えてくれたジャニー喜多川氏に、この場で心からお礼を言いたい。
そして、繰り返すけれどジャニー喜多川氏のご冥福を心よりお祈りいたします。
丸山さくら