霊能者というのは本当になんだかわからない人たちだ。
嘘くさいのは元々だけれど、変に得意げになって何でも知っている風なポーズをとってくる人も多い。
そして「自分にはあなたの先祖が見える」
とか、
「あなたの背後霊がこう言っている」
とか、確証も何もないことを言って、それをこちらに信じるよう押しつけてくる。
そういう私自身は、あくまでも霊能者というのは存在すると思ってる一人になる。
だから、周囲の人に疑心暗鬼に見られることは覚悟しているつもりだ。
けれど、その私の目からしても「この人は1000%嘘くさい」みたいに見えて仕方が無い人がいる。
時には間近にいたりするから薄ら寒い。
目くそ鼻くそを笑う、と言われても仕方が無い。
でもはっきり言ってしまうけれど、テレビに出てきた霊能者とか、たくさん本を書いたりしているその筋の人たちとか、私自身全く信じていない。
他の知人友人にも「気をつけてね」と言っているほどだ。
不思議なことにそういう嘘くさい物事に心底信じ込んでいる人たち。
そういう人たちは一向に幸せそうに見えない。
むしろ貧相で、ものすごく心がかたくなに見えてしまう。
そう感じるのは私だけではないだろう。
一体なぜなのか、そしてそういう人とどう付き合えば良いのか?
危険な「自称」霊能者に近づかないこと!嘘くさいと思ったらドン引きが最良の策!
私がこれまで出会った自称「霊能者」。
その中には確かに自分の目から見ても嘘くさい、全然本当の霊能者とはほど遠いような人も多かった。
あくまでも私の経験上として、その特徴をまとめると次のようになる。
・「あんたはうちに来てきちんと修業すれば霊能力が身に付く」
とかと言う人。
そういう(初老の男性だった)の人相の悪いこと、今でも思い出す。
・自慢げに「私は何々が見える」とか、「人の未来がわかる」とかいう。
・「今のままでは不幸の連続だ。お祓いして除霊すれば楽になる」
と、ある意味脅し文句をかけてくる。
・女癖が悪い人。 嘘くさい以前に最低としか言い様がない。
・頼みもしないのに名刺を渡してきて、とにかく自分を売り込もうとする人。
・その人を知る人たちの間で散々悪い噂しか聞かない人。
人の噂というのは、当てになる時にはメチャクチャ当てになる。
・やたらに顔色が悪かったり、目つきが異様に鋭すぎる。
経験上、こういうタイプの人というのはものすごく何かを盲信している人に多い。
こういう人たちとは付き合うほどにこちらを丸め込もうとするし、知らない間に自分の信じることを押しつけてくることも多い。
そういう人とは距離を置くこと。
上に上げたのは判定材料の一部でしかないけれど、とにかく変に霊能者を自称したり、嘘くさいような態度があったりしたら、なるだけ会話を避けてドン引きした方が無難だろう。
妄信的に宗教を信仰している人も要注意!
霊能者もそうだけれど、宗教にどっぷりはまっている人というのも似たり寄ったりだ。
そういう人というのは見かけも生活ももの凄く貧相なのだけれど、それでいて
「私は今、幸福の絶頂にいる」
とか、
「この幸せをもっと多くの人に味わってもらうために入信させなくてはならない」
など、不気味に自分で他人を折伏させようというテンションを高めるのだ。
そういう人たち、結構性格的にも独特な人が多かったりする。
けれどこれも私の経験から断言してしまうけれど、絶対に人とは長い間上手く折り合っていけない。
なぜならば、その宗教だけを信じてしまうことの延長で、同じ信者でない人とは必ず一線を画すような付き合いをするようになるからだ。
要するにその宗教を信じなければダメ、という思考が心の底にまでしみこんでいる、とでも言うのだろうか。
信じれば信じるほど間違った方向に行ってしまう。
そういう人が全然幸せそうな生活をしていたり見えないのはそんな理由があるに違いない。
霊能者に本物は滅多にいない?嘘くさいと思ったらほぼ正しい!
霊能者とか霊感を信じない人も多いし、それを全部嘘くさいと考えている人も私は知っている。
けれどそういう人とも私は仲良く付き合っていると自負しているし、またその手の話題を振らない限り、楽しく付き合っていたりできるものだ。
だから、やたらとそういう話しばかり仕掛けてくる人などは、決して油断してはならないだろう。
第一、本当に実力のある、本格的な霊能者というのはそうそう滅多にいるものではない。
絶対にいないと全否定する立場を取っていないし、私もこれまで出会ったその筋の人のうち、この人は確かに本物だ、という方もいたりした。
そういう人というのはすごく人相がきれいで、顔をちょっと見ただけでも暖かさを感じるものだ。
そして自分自身は絶対に出しゃばろうとしたり、押しつけがましいことを言ったりはしない。
人相のきれい、汚いというのはこれもまた直感的な判断になるので、私自身これ以上は何も言えない。
あえて言うと「ぱっと見」の印象と言って良いだろうか。
新興宗教の信者も嘘くさい霊能者も思考は同じ?
そんなわけで霊能者のうち、特に嘘くさい人たち。
それと一緒に宗教の熱心な信者について少し語ってみたけれど、私の目からすれば、どちらもどことなく似通ったところがある。
そして人間の心理の怖ろしいところとして、こういう人たちが結構私たちの身の回りによくいるものだ。
それをぜひ押さえてほしいために両者を並べてみた。
嘘くさい、偽物の霊能者は自分の預言とか霊視が間違っているとは思っておらず、それをあくまでも“本当のこと”と自分の中で信じ切っている人と言って良いだろう。
もちろん悪質になれば、自分ででたらめだとわかっていながらも、お金を稼ぎたいためにまことしやかに自分の説を主張する人もいたりする。
それに対して狂信的、妄信的にある宗教を信じ切っている様な人たちというのは、自分のしていることが完全に正しい、嘘くさいとも思っていないし、つゆほども間違っていない、と思っているはずだ。
つまり、こういう人たちにあるのは、
「全然正しくない心根から始まっている」
と言うこと。
自覚して騙そうとする人はまだはっきりとそういう意図はわかるものだけれど、“自分はあくまでも正しい”と思っている人ほどやっかいなものはない。
その熱意自体に嘘偽りがないから、普通の人はそういう人の熱意にほだされてしまう、というワケだ。
だから距離を置くこと。
できるだけ会話を避けること。
人間というのは弱いものだから、
「この人は本当にそう思っている」
とわかると同情もわくし、その純粋さにも打たれてしまうことだってある。
そして、時にはそれが間違いの第一歩にもなりかねない。
どうか気をつけていただきたい。
神野天希(かんのあまね)